寺本 愛 “島々をなぞる”

本イベントは終了いたしました。

会期: 2019年2月23日(土) – 3月23日(土)
時間: 13:00 – 19:00
休み: 日曜日、月曜日、祝日
会場: FARO Kagurazaka(東京都新宿区袋町5-1

オープニングパーティー: 2月23日(土)16:00 – 18:00

at_a01

イベント詳細

開催日時

会期: 2019年2月23日(土) - 3月23日(土) 13:00 - 19:00
休み: 日曜日、月曜日、祝日

費用

定員

主催

申し込み

詳細

大学で美術と服飾を学んだ寺本は、様々な時代と地域の服飾がもつ機能性と文化背景の表象としての装飾性を接続させ、それを纏う人々の暮らしを描きながら、服飾と人々の生活との関係性を見つめてきました。

当初は服飾への興味から始まった制作活動ですが、近年関心は衣服を纏う人間の営みそのものへと移りつつあります。近代化していく社会の中で今なお残り続ける固有の地域・服飾文化の取材を通じて得たイメージにフィクションを織り交ぜながら昇華させることで、わたしたちの生活に通底する普遍性を描き出します。

沖縄で開催された「やんばるアートフェスティバル2018-2019」で展示した作品に、新作を加える今回の展示では、沖縄での滞在制作などを通じて寺本が見出した“島”に暮らす人々の姿を、これまであまり描いてこなかった背景の描写や、淡い色彩での着彩などを用いて描いています。

お問い合わせ

Art and Reason Ltd. 佐々木 真純
contact@art-reason.com
090-6427-3827
http://www.art-reason.com

寺本 愛 コメント


ここ数年、日本各地の特有の地域文化や服飾、そしてそれを纏う人々から着想を得て制作している。実在する(した)人々を起点として制作を始めるが、その土地特有のものの表象として終わらせるのではなく、現代を生きる私たちにも通じる人間の普遍性を見出そうとしている。
作品制作を見据えて特定の場所を訪ねたことはない。たいていの場合、なんとなく興味の赴くままに旅行してみたら、ふと心惹かれる事象に出会い、帰ってからあらためてその土地について調べ始める、という順序だ。
それがすぐに制作につながる場合もあれば、数年後に急に閃くこともある。単に楽しい旅行の思い出として過ぎていくことがほとんどだけれど。

今回は先にテーマとなる土地が確定していた。沖縄である。去年の暮れから年明けまで沖縄北部で開催された「やんばるアートフェスティバル」に出展することになり、滞在制作の機会もいただけた。とはいえ短い期間なので、メインの作品群は東京で用意しなくてはいけない。沖縄はそれまで二度訪れたことがあるが、楽しい旅行の思い出が浮かぶだけで、制作の起点を見つけることができなかった (いま思えば、何も考えていなかった)ので、あらためて沖縄について調べるところから今回の制作は始まった。

しかし、会期が迫りつつある10月頃になってもなかなか描き進められない。沖縄の辿って来た歴史の複雑さを前にして、どう向き合えばいいのかわからなかった。何よりも、「内地」「本土」「大和」「東京」に生まれ育った自分が、これまでなんと能天気に沖縄に接していたんだろうと、そのことがショックだった。南の温暖な気候、独特な島料理、ちょっとエキゾチックな雰囲気を、無邪気に享受していた。様々な問題の当事者であるはずなのに。
同時に、これまで日本各地のセンシティブな文化をモチーフにしてきた自分の姿勢もはたして正しかったのか、表層だけを面白がって消費していたのではないかと罪悪感のようなものを感じ、身動きがとれなくなっていた。

行き詰まっていたとき、沖縄の戦前の写真を掲載するウェブサイトにたどり着いた。そこに掲載されていたのは戦争の気配が感じられない、いたって穏やかで、鮮やかな日常の風景だった。獲った魚を両手に掲げて笑う漁師、デパートのようなモダンな店で買い物をする女性。とある南方の島の日常。
80年以上前の写真だが、まるでいまそこに存在しているかのようにはっきりと生活のにおいがする。モノクロームの向こうの鮮やかな景色が見える。漠然としていた沖縄が、初めて熱を持って感じられた。

人間はそれぞれの土地でそれぞれの生活を営んでいる。これまでも、これからも。起床、食事、労働、遊興、就寝…生活という普遍性。
注意深く、ひとりひとりに思いを馳せる。その土地で生きるその人は自分であったかもしれない。
そう思えるような姿を描きたい。

寺本 愛
 | Ai Teramoto

1990年東京生まれ。
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。

受賞 | prize
2013 第186回 「ザ・チョイス」入選(本秀康 選)
   第9回グラフィック「1_WALL」グランプリ
2014 第31回「ザ・チョイス」年度賞大賞



主な展覧会 | main exhibition

2012 武蔵野美術大学卒業・修了制作展
2013 第9回グラフィック「1_WALL」 / ガーディアン・ガーデン
   MEETING /サリー・スコット表参道店
   PORTRAIT / MEGUMI OGITA GALLERY
2014 PERMANENT CULTURES / ガーディアン・ガー デン
   「スポーツ」 / Lamp harajuku gallery
    Our Eyes, The Light Source / Fm
2015 「その湖」 / 伊勢丹新宿本店
   『COLLECTION』#1 THE LAKE 創刊記念展 / UTRECHT
   ニュイ・ブランシュ KYOTO 2015:
   「衣服と身体のあいだで/Between Clothing and Body」 / ARTZONE
   TOOL / ON READING, Nidi Gallery
   AND OTHERS / 代官山蔦屋書店
2016 Pilgrims / Fm
2017 Devotion / FARO-Aoyama
   "The Sun Worship in a Mountainous Region" / the newly tokyo, the newly
   In Mister Hollywood
2018 Ceaseless / FARO-Kagurazaka
   Group Show (寺本 愛・高木 真希人) / FARO-Kagurazaka
   やんばるアートフェスティバル / 沖縄

[運営] FARO運営事務局(株式会社スモールトーキョー)

107-0062 東京都港区南青山 2-15-5 [地図を見る]

TEL: 03-5772-3653[平日10:00-18:00]

FAX: 03-5772-3654 E-mail: contact@smalltokyo.jp